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記事: Blog2_Post

続ける、ということ

更新日:2023年9月19日


AFRICL(アフリクル)のPhilosophyなどではないのですが、AFRICLの構想をしていた頃にいただいた金言で、今も大切にしていることがあるので、今日はそのお話を。



 

初めてのベナン渡航から帰国した大学生の頃。 それまで国際協力の世界を志していた沖田の中に、新たな想いが生まれていました。 世界のどこに生まれても、人生の選択肢を持てるようにしたい、という無自覚に「してあげたい」という上から目線で考えていた国際協力の想いが ベナンの美しい布、伝統的な手仕事、その美しいものを作り出すベナンという国と、そこに暮らす人たちのしなやかな生き様を日本に伝えたい その結果として、 ベナンで伝統的な手仕事のバトンが未来に渡り、日本で"もの"との付き合い方を考えるきっかけになれたら、そしてどちらの場所でも笑顔が1秒ずつでも増やせたら そんなことを思い描くようになり、AFRICLの構想が生まれていきました。 鉄は熱いうちに打て、というように 当時の沖田も、AFRICLの構想を形にしていくために、その当時できることを早速やっていこう!と息巻いて ありがたいことにお付き合いさせていただいていた、さまざまな国、アプローチで活動されているNPOの方々に、こういうことをしようと思って!とご相談させていただきました。 大学生からの相談にいいね!と笑顔で背中を押してくださる方が多い中で、忘れられない言葉をくださった方がいました。 「やめずに続ける覚悟がないなら、止めた方がいい」 とてもどきっとしたのを覚えています。 中学、高校の頃から志してきた国際協力の世界 その世界に自分がどうかかわりたいのか?の答えを探った大学生活 国際協力、とはちょっと違う形になったけれど、自分がやりたいのはこのアプローチ!というものに出会えて浮かれる気持ち 同時に、長い事「世界のどこに生まれても笑顔で生きられる世界になることに貢献する」 という夢を掲げて、それを形にするために様々な人生の選択をして、時間をつかってきたがゆえに 私の夢はこれなんだと、自分に言い聞かせてしまっているような 過去の自分とかけてきた時間に縛られているだけなんじゃなかろうか? 今の自分も未来の自分も、本当にやりたいと思えることなんだろうか? という気づかないようにしていた心の声 そして、大学生にして自分の使命を見つけていることをほめていただく機会も多く、そのことをこっそりと得意げに感じている自分。 私がAFRICLをやりたいのは誰のためなんだろうか? 自分の承認欲求? そんな私の心を見透かすように 「あなたがやろうとしていることは人を巻き込む。 あなたは事業を始めて、辞めたくなったらやっぱりやめた!っていえばそれで済むけど、巻き込まれた側はそうはいかない。 例えば、学校作ろう!ってプロジェクトを立てて、途中で頓挫したり、運営が続かなかったら、校舎が荒れて危険な場所になったり、プロジェクト期間お給料をもらえる仕事をおいて、プロジェクトに協力してくれた人がいたり… だったらプロジェクトなんてない方が良かった、ということがたくさんたくさん発生する。」 こんなお言葉をいただきました。 続ける覚悟、への問いにYesと即答できなかった大学生の頃。 それゆえに、一度自分の夢だと思っていたことや想いから距離を置き、忙しいはずの会社員というものになってみました。 目まぐるしい毎日の中でも ベナンに行きたい、準備をしたい、 と思い、時間を捻じり出して行動できたら、きっと覚悟があるということなんじゃないか? と自分に問うて、6年半 会社員として過ごした時間も、そこで経験した仕事も、出逢った人も、とても大好きで、思っていたよりだいぶ長居をしてしまいましたが AFRICLをやりたい、という想いは消えず、常に心の中にあり これだけの期間消えずにいてくれたなら、と形にすることにしました。 そのとき、改めての自分との約束した「続ける」ということ。 AFRICLの構想が生まれた頃から、早10年ちかく。 起業という選択肢はだいぶ身近になり、 海外に長期滞在する選択肢も広がり、 何かを始めることのハードルも下がっているように思います。 まず行動をしてみること を推奨する内容の発信もよく見かけます。 それを否定はしないけれど AFRICLは「続ける」ことを大切にしていきたいなあ、と思います。 これは新たな協業を始める時にも自分に問うてしまうので、意思決定に時間がかかり、亀の歩みになったりしますが、 やっぱりやめた!となり得る限り、その先に迷惑をこうむったり、悲しい気持ちになる人がいないか? 慮ることを忘れずに、これからも歩んでいけたらと思います。 これから挑戦しようとする方の背中を押せない内容になってしまったかもしれませんが 自分の挑戦、の奥にある人の暮らしを慮ること AFRICLを始める時の自分との約束でした。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。 AFRICL 沖田紘子

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